抄録
目的:マンモグラフィ(以下,MMG)非描出症例のうち,乳がん占拠部位が原因の症例に関してポジショニングの検討や乳腺エコー(以下,US)の必要性に関して検討する.
方法:MMG非描出症例の過去3年間の画像および外来受診時の画像を比較検討した.
結果:ポジショニングによる影響のための非描出で,頭尾方向(Craniocaudal:以下,CC)撮影での外側領域,内外斜位方向(Mediolateral oblique:以下,MLO)撮影での後隙部分の引き出し不足が原因と考えられた.
結論:家族歴のある乳がんリスクの高い受診者へのMMGのポジショニングの検討と,US併用検診を推奨できるような体制整備をする必要がある.