人間ドック (Ningen Dock)
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原著
食生活アンケートの客観的な作成および職域調査における評価と内臓脂肪蓄積との関連
柳沢 佳子片嶋 充弘坂根 直樹土肥 誠太郎桂木 能久
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2017 年 32 巻 4 号 p. 611-617

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抄録
目的:我々は,内臓脂肪面積をX線被爆なしに簡便かつCTとの相関性高く測定できる内臓脂肪計を開発し,保健指導に活用してきた.今回,内臓脂肪蓄積に関する要因の検討のために食生活アンケートを作成し,それを用いて実地調査を行い,内臓脂肪面積とアンケートの関連を解析した.
方法:公開情報から肥満に関する食生活,生活活動,心理特性など326個の文章を収集し,質問文に書き直して男女2,199名を対象にインターネット調査を実施した.探索的因子分析でアンケート項目を選択し,信頼性を検討して因子構造を決定した.このアンケートを用いて国内企業労働者11,712名を対象に実地調査を行うとともに内臓脂肪面積を測定した.インターネット調査結果と実地調査結果の因子別回答を比較し,内臓脂肪蓄積とアンケートの関連をカテゴリカル回帰分析で検討した.
結果:質問文326個によるインターネット調査から35項目のアンケートを作成した.因子解析で食欲,健康志向,食事時間,食事制限,運動の5因子が抽出された.インターネット調査と実地調査の回答傾向は同じだった.平均内臓脂肪面積は72.1±38.0cm2で,5因子モデルと内臓脂肪蓄積の関連は有意で(p<0.001),最も関連が高かった食事制限因子の係数βは負だった.
結論:インターネット調査から作成したアンケートは実地調査で使用可能と思われた.内臓脂肪蓄積との関連から食事制限に関する教育が必要と思われた.
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© 2017 公益社団法人 日本人間ドック学会
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