人間ドック (Ningen Dock)
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原著
当センターでの睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査における結果報告 −生活習慣や自覚症状と健診データとの関連性についての検討−
石引 智子島田 加奈子光畑 桂子平沼 ゆり内藤 隆志
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2017 年 32 巻 4 号 p. 632-638

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抄録
目的:睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS)スクリーニング検査である簡易polysomnography(簡易PSG)の結果からSASの罹患状況を把握し,生活習慣や睡眠関連の症状,健診データとの関連から,SAS検査の必要性のある者を明らかにする.
方法:対象は簡易PSGを実施した606名(男性444名,女性162名,平均年齢55歳).簡易PSGの結果は呼吸障害指数(respiratory disturbance index:RDI)で判定し,生活習慣や睡眠関連の症状,エプワース眠気尺度(Epworth Sleepiness Scale:ESS),健診データとの関連を検討した.
結果:要精査は361名(59.6%),精査受診した174名中86名が持続陽圧呼吸(Continuous positive airway pressure:CPAP)を導入した.RDIはいびき・呼吸停止の指摘,就業有,飲酒習慣有と関連を認めたが,睡眠満足感,早朝頭痛,夜間覚醒,ESSの自覚症状とは関連がなかった.健診データではBMI,腹囲,血圧,FBG,TG,尿酸と相関を認め,特に腹囲,BMIとの相関が強かった.
結論:今回の研究では対象の約60%が要精査で,治療導入例も多く,SAS患者が多数潜在することが推測された.また,日中の眠気等の自覚症状の有無に関わらず,肥満傾向で睡眠時呼吸停止の指摘のある者はSASの可能性が高く,検査の必要性があることが示唆された.
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© 2017 公益社団法人 日本人間ドック学会
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