2018 年 33 巻 3 号 p. 471-477
目的:当健診センターでは,人間ドック後の二次検査受診を促す取り組みとして,医師との面接,保健指導,併設病院の予約,二次検査未受診者のフォローアップを実施している.しかし,二次検査未受診は約4割であり,疾病の早期発見・早期治療の手段として活用できていない受診者は多い.そこで,本研究では二次検査未受診者の特徴を明らかにすることを目的とした.
方法:2014年度の当健診センター人間ドック受診者のうち,二次検査該当者データ11,658件を対象に,問診データ・検査データから二次検査未受診要因の分析を行った.
結果:単変量解析および多変量解析の結果,男性,若年層,配偶者なし,生活習慣病関連,面接なし,朝食欠食,現在の喫煙習慣,肥満が二次検査未受診に関係していることが分かった.
結論:人間ドック受診者の属性や面接の有無,生活習慣病関連の検診項目に加え,生活習慣が二次検査未受診に関係することが示唆された.医療職の共通認識として,医師との面接希望なし,朝食欠食者,喫煙者を二次検査未受診リスク者と捉え,人間ドック受診時に問診票を受け取った早期段階から対象者を選定し,積極的に医師との面接の推奨,結果説明や保健指導強化の必要がある.二次検査未受診リスク者の選定および早期アプローチの仕組みを構築することができれば,二次検査受診への促進へとつながることが期待される.