2018 年 33 巻 3 号 p. 465-470
目的:被扶養配偶者の健康診断(以下,健診)実施率の向上を目的に,契約健康保険組合より貸切りレディース健診の打診を受けたことを契機とし,平成23年度より単一の健康保険組合による貸切りレディース健診を実施した.
方法:平成23年度から平成28年度に計22回実施,延べ受診者694名に対し,貸切りレディース健診受診後に顧客満足度と次年度実施希望のアンケートを実施した.
結果:アンケート回収率は毎回高い数値(平均92.5%,有効回答数642)を示した.貸切りレディース健診を選んだ理由については,9項目の質問への複数回答を可能とした.結果は,貸切り日だった(66.8%),土曜日だった(62.1%),乳がん検査技師が女性だった(45.6%),子宮がん検診の医師が女性だった(41.9%)であった.次年度実施希望者は,98.1%となった.
結論:今回は,単一健康保険組合の貸切りレディース健診という特別感に加え,土曜日での実施も成功の後押しとなり,顧客満足度の向上につながった.自由意見欄にも「女性のみの安心感」「気が楽」などの意見があり,高い評価を得た.被扶養配偶者は安全衛生法で義務化された健診を受ける機会が少ない.「女性による女性のための健診」の企画・実施は,被扶養配偶者の受診率を増やす可能性が高いと思われる.現在,複数健康保険組合でのレディース健診・レディースドックも検討中である.