2021 年 36 巻 4 号 p. 507-515
膠原病は自己免疫を発症基盤とし多臓器を障害する全身性炎症性疾患である.また,関節・筋・骨などの運動器の痛みをきたす疾患をリウマチ性疾患と総称する.膠原病とリウマチ性疾患はオーバーラップし,しばしば同じカテゴリーの疾患群として扱われる.膠原病は多彩な症状を呈するが,関節症状のように種々の疾患に共通して起こりやすい症状とともに,各疾患に比較的特徴的な症状があるので,初診の際にそれらを見逃さないことが肝心である.検査ではリウマトイド因子と抗核抗体がスクリーニング検査として多用される.しかし,これらの検査は健常人でも一定の頻度で検出されるため,健常人を対象とする人間ドックのスクリーニング検査には適さない.膠原病・リウマチ性疾患を疑わせる症状がある場合には,まずスクリーニング検査を行い,さらに特異的自己抗体などのフォローアップ検査へ進むことが勧められる.