健康医学
Online ISSN : 2186-5019
Print ISSN : 0914-0328
ISSN-L : 0914-0328
グリコヘモグロビンを用いた糖尿病スクリーニング法の標準化に関する検討
高橋 英孝笹森 典雄清瀬 闊後藤 由夫鈴木 豊明田中 剛二佐々木 陽伊藤 千賀子小山 和作小柳 敦子柴 輝男山門 実吉田 勝美
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 11 巻 1 号 p. 55-59

詳細
抄録
管理試料を用いてHPLC法とTINIA法によるHbA1c測定値を補正し,糖尿病スクリーニング検査法としての診断有用性の比較と,最適カットオフ基準値の設定を試みた。
糖尿病型を至適基準として作成したROC曲線では両者の間に有意差が見られず,同等の検査有用性を持っと判断された。ROC曲線から,HbA1cのカットオフ基準値はHPLC法5.7%(感度0.817,特異度0.892),TINIA法4.0%(感度0.804,特異度0.883)が適当と考えられた。また,両者の問には強い相関(r=0.926)が見られ,TINIA法からHPLC法への回帰式,HPLC=TINIA×0.787+2.460を用いて補正が可能である。
著者関連情報
© 公益社団法人 日本人間ドック学会
前の記事 次の記事
feedback
Top