管理試料を用いてHPLC法とTINIA法によるHbA1
c測定値を補正し,糖尿病スクリーニング検査法としての診断有用性の比較と,最適カットオフ基準値の設定を試みた。
糖尿病型を至適基準として作成したROC曲線では両者の間に有意差が見られず,同等の検査有用性を持っと判断された。ROC曲線から,HbA
1cのカットオフ基準値はHPLC法5.7%(感度0.817,特異度0.892),TINIA法4.0%(感度0.804,特異度0.883)が適当と考えられた。また,両者の問には強い相関(r=0.926)が見られ,TINIA法からHPLC法への回帰式,HPLC=TINIA×0.787+2.460を用いて補正が可能である。
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