抄録
昭和61年4月から昭和62年3月までの当院における同一職業を持つ男性ドック受診者3,133名(35歳~62歳)に喫煙習慣の実態を調査するとともに,喫煙がヘマトクリットにおよぼす影響を検討した。さらに肥満の有無を加えて検討を行った。その結果全受診者における喫煙者率は40.6%であり,このうち1日の喫煙本数が21本以上平均33.2本のheavy smokerは29.4%であった。また最近5年以内の禁煙者率は7.9%であった。喫煙者群におけるヘマトクリット平均は45.0%で,非喫煙者群・禁煙者群のそれに比し夫夫有意(P<0.01)に高値であった。このことは一日の喫煙本数が21本以上の喫煙者群にそれ以下の喫煙者群と比し有意(P<0.01)に高値であった。一方非喫煙者群と禁煙者群との間に差はなかった。 また肥満においてヘマトクリットは上昇し,このことは喫煙によりさらに増強された。