人間ドック (Ningen Dock)
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Print ISSN : 1880-1021
生活習慣病の予防・改善のための運動療法―ベンチステツプ運動を用いた無作為化比較試験
山本 英彦武友 麻衣田中 宏暁吉田 るみ子萱嶋 誠小野 敦子名取 省一橋口 照人丸山 征郎
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21 巻 (2006) 4 号 p. 854-859

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抄録

従業員の定期健康診断で生活習慣の改善を指示された人を対象に,ステップ台を用いた8週間の運動プログラムを実施し,その前後での運動能力や体重,腹囲,総コレステロール値,血圧などを測定することでベンチステップ運動の有効性を検討する.方法:対象者33名を無作為に2群に振り分け,運動群には運動負荷試験により決定した乳酸閾値に相当する台高と昇降頻度でのベンチステップ運動(踏み台昇降)を行った.運動は10分連続を1単位として1日3単位,週21単位の運動を指示し,試験期間中の食事指導や食事制限は行わなかった.結果:運動群では8週間の試験終了後に運動能力の有意な向上のほか,腹囲や総コレステロール値に有意な改善が認められた.予定されたプログラム(週21単位)の完全実施率は11.8%のみであり,週14単位以上実施した人を合わせても42.2%の実施率であった.しかし週14単位以上実施した人では有意な体重減少が認められ,高血圧の人も全例に血圧の低下が認められた.結論:乳酸閾値でのステップ運動を8週間継続することで腹囲や高コレステロール血症者の総コレステロール値の有意な低下が示された.またこの運動を週14単位以上行うことで体重減少や血圧低下も認められ,生活習慣病を予防・改善するための運動量としては乳酸閾値でのステップ運動を1日2単位,週14単位以上行うことが推奨される.

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