西日本皮膚科
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シンポジウム―接触皮膚炎―
リンパ節を中心として
藤田 慎一
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1969 年 31 巻 3 号 p. 240-246

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抄録
白色雑種海〓の右鼠径部に3% 1-chloro-2,4-dinitrobenzeneエタノール溶液を初日8滴からはじめて1日1滴ずつ増量し,最終日に15滴を滴下して感作を行ない,これら海〓について経時的に両側鼠径部リンパ節を採取して重量,核酸量,組織学的変化を検討した。重量は経時的に著明に増加し13日を最高として以後減少した。核酸量もほぼこれと同一の増減を呈したが, 4∼8日目にかけて一時的にRNA-Pの増加率を上廻る時期があつた。この時期,組織学的には,大ピロニン好性細胞の増加がみられた。5日目および15日目前後のリンパ節を用いて受動転嫁を行なつたが,両者間に反応強度,陽性度について有意の差はみられなかつた。
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© 1969 日本皮膚科学会西部支部
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