西日本皮膚科
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症例
Pyoderma Gangrenosum の2例
川野 正子鈴木 達朗
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1975 年 37 巻 1 号 p. 62-69

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抄録
壊疽性膿皮症の2例を報告した。第1例は40才の女性で, 恥丘部に鵞卵大の潰瘍があり軽度の潰瘍性大腸炎と左下肢静脈の閉塞を合併していた。第2例は28才の女性で, 四肢・躯幹に小結節と小潰瘍の散在がみられた。鎖骨下動脈, 腹部大動脈, 右腎動脈, そのほかの動脈を含む大動脈炎症候群を合併していた。検査成績ではいずれもマントー反応陰性で, 血沈の著明な亢進が認められた。治療はステロイドの内服が有効であつた。合併症, 組織学的所見, 検査成績, 原因について若干考察した。
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© 1975 日本皮膚科学会西部支部
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