1) Itching purpuraの53才女子例を報告するとともに, eczematid like purpuraとの関係について記載し, 本症をMajocchi病, Schamberg病, Gougerot-Blum病を含めて, purpura pigmentosa progressivaの総括名でよぶことに賛意を表した。
2) 自験症例の皮疹部で局所線溶活性の低下を観察したことにより, セラチオペプチダーゼ内服, テストステロン外用剤ODT療法を行なつた。治療後, 局所線溶活性の回復につれて臨床症状が改善したことから, いわゆるpurpura pigmentosa progressivaにたいして, この種の治療が試みられてよいと考えた。