西日本皮膚科
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研究
湿潤した皮膚の透光度
—淡水·海水·汗を皮膚に塗布したとき, 入浴および発熱前後の皮膚透光度—
清水 庸久
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1978 年 40 巻 5 号 p. 955-962

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抄録

改良型皮膚透光計(荒川)を用いて検討した結果, 淡水, 海水, 汗を塗布した直後は透光度は低下し, その程度は海水でいちじるしく, 3分後は上昇し, ついで3∼6∼9分後に最大となり, その後は徐々に低下する。また入浴直後および発汗をともなう発熱時には全身または一部に潮紅を生じ, 透光度は身体各部で増強する。その程度は入浴時は手掌·足底部, 頸·項部および上腕屈側で強いが, 脛骨部および頬部で弱い。発熱時は手掌·足底部, 頬部, 頸·項部および被覆部で強く, 脛骨部では弱い。

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© 1978 日本皮膚科学会西部支部
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