西日本皮膚科
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治療
皮膚感染症に対するアミカシン軟膏の使用経験
影下 登志郎大山 勝郎
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1982 年 44 巻 1 号 p. 112-114

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抄録

アミカシン軟膏を伝染性膿痂疹4例, 熱傷5例, 悪性腫瘍の二次感染4例, 潰瘍の二次感染2例, 植皮後の二次感染1例, 帯状疱疹の二次感染1例, 多発性毛包炎1例, 角層下膿疱症1例, 褥瘡1例の計20例に使用し, 良好な成績を得た。他のアミノ配糖体抗生物質(gentamycin, dibecacin, tobramycinなど)が互いに交差耐性を示すなかにあつて, アミカシンのみが交差耐性がすくない特徴を持つており, アミカシン軟膏は表在性皮膚感染症, 熱傷や慢性潰瘍面の二次感染症に対して使用する価値のある薬剤と考えられる。

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© 1982 日本皮膚科学会西部支部
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