西日本皮膚科
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症例
フェノバルビタール過敏性を伴つた伝染性単核球症
池谷 敏彦高間 弘道
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1982 年 44 巻 2 号 p. 175-181

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抄録

フェノバルビタールに過敏性を示した伝染性単核球症を報告した。症例はEvansの診断基準のすべてを満足し, かつフェノバールによる誘発試験で皮疹の再現をみた。EBウイルス抗体価を経時的に測定し, VCA(IgG)およびVCA(IgM)の著明な上昇をみたが, EBNAは発症直後より80倍を示し, 全経過を通じて変動しなかつた。以上より本症例は既感染EBウイルスが薬剤アレルギーの状態に感応して再活性化したために発症したのではないかと考えられた。

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© 1982 日本皮膚科学会西部支部
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