西日本皮膚科
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講座
小児の皮膚疾患(IV)
—母斑(含血管腫)患児診療時の考え方(1)—
山本 一哉
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1982 年 44 巻 4 号 p. 641-643

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抄録
母斑(含血管腫)が小児皮膚疾患の中で占める割合はきわめて大きいものである。しかも母斑を持つ患児を抱えた両親, とくに母親は精神的にかなり問題がある状態にあることが多いと思われる。日常の外来で涙を流して診療を受けるという母親は, その子が母斑患児であるという場合が大部分である。このように情緒不安定な母親が付添つている母斑を持つ患児を診療する場合には, 湿疹·皮膚炎などの患児に対する時とはやや異つた配慮がなされてよいものと考えられる。今回はまず, そのような場合に必要な事項として, 診療歴を聴取する際の注意および両親との面談の重要性を述べた。
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© 1982 日本皮膚科学会西部支部
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