久留米大学医学部皮膚科教室
1985 年 47 巻 1 号 p. 20-25
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33才時, パラフィン注入による豊胸術を受け, 24年後, 同部に潰瘍を生じたparaffinomaの1例を組織所見を主として報告した。組織学的に病巣は大小不同の空胞と硝子化した間質より成り, 脂肪染色で空胞内に陽性物質の貯留をみとめ, 油脂性物質の存在が示唆された。電顕的にその油脂性物質は, (1)膠原線維間に孤立性に存在, (2)線維細胞に周囲を被包されて存在, (3)macrophageに貪食されて存在, (4)リンパ節内に沈着(リンパ系による排除)の4種の局在形式を呈していた。
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