西日本皮膚科
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症例
珪酸加里肥料による化学熱傷
鈴木 薫武田 行正清 佳浩
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1986 年 48 巻 6 号 p. 1072-1074

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抄録
水稲や野菜栽培用に最近開発され, 普及しつつある珪酸加里肥料による化学熱傷を報告した。症例は60才女子で, 約2時間半の施肥中に左側ゴム長靴内に肥料が入り左足関節部に40×38mmの壊死性病変を生じた。実験的には, 水中で41℃, 120分間加温した珪酸加里粒子をモルモットの背部に120分間貼付し, 壊死性病変を生じさせ得た。病変形成には加温による珪酸加里粒子中の化学組成の変化が考えられた。
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© 1986 日本皮膚科学会西部支部
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