西日本皮膚科
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症例
被包性脂肪壊死性小結節(菊池)
鹿野 由紀子兼松 勲常田 順子柳原 誠
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1987 年 49 巻 4 号 p. 619-623

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抄録

59才女子に生じた被包性脂肪壊死性小結節(菊池)と考えられる1例を報告した。両下腿に径10mmまでの表皮, 下床と癒着のない皮下結節が散在性に12個存在した。8ヵ月経過観察中に結節の数の増減は認められなかつた。なお, 結節出現3年前に両下腿に疼痛が出現し, 局所注射を受けた既往がある。組織像は結合組織で境された嚢胞様構造を示し, その構造内には変性, 壊死に陥つた脂肪細胞が充満しており, 脂肪細胞の膜嚢胞様構造menbrano-cystic lesionが認められた。また, 一部に石灰化を伴つていた。

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© 1987 日本皮膚科学会西部支部
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