西日本皮膚科
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研究
小児重症アトピー皮膚炎におけるIgE抗体と細胞性免疫の検討
向山 徳子
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1988 年 50 巻 1 号 p. 92-96

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抄録
小児の重症アトピー皮膚炎につき, IgE抗体ならびに細胞性免疫能に関して検討するため, 各種抗体の特異IgE抗体, 抗IgE抗体, リンパ球のサブセットとしてOKT4陽性細胞, OKT8陽性細胞, OKT4/OKT8比, concanavalin A(Con A)刺激によるリンパ球幼若化率を測定した。アトピー皮膚炎では血清IgE値は高値を示し, 各種食物抗原のRAST陽性を示していた。Con A刺激によるリンパ球幼若化率の減少がみられた。アトピー皮膚炎においては高IgE血症ならびにT細胞系を含めた一連の免疫反応が存在するものと推察された。
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© 1988 日本皮膚科学会西部支部
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