西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
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研究
多剤ステロイド接触皮膚炎
宮下 正人多田 讓治荒川 謙三荒田 次郎原本 美千恵
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ジャーナル 認証あり

1990 年 52 巻 4 号 p. 701-706

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抄録
48歳男子。約10年前, 左前腕熱傷のため種々の外用治療を受けるも治癒が遷延し, 外用剤に対する過敏性が示唆されたことがあつた。今回, 湿疹病変に対し種々のステロイド外用剤を使用したが軽快傾向を示さず, コルチコステロイド主剤および外用剤基剤に対する過敏性が疑われたため, 種々の主剤および基剤のパッチテストを施行した結果, 吉草酸ジフルコルトロン, ベタメサゾン, 吉草酸ベタメサゾン, ジ酢酸ジフロラゾン, フルオシノニドが陽性で少なくとも3系統以上のコルチコステロイド剤に感作されていることが判明した。
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© 1990 日本皮膚科学会西部支部
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