西日本皮膚科
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症例
隆起性皮膚線維肉腫と悪性線維性組織球腫
堀内 保宏増澤 幹男
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1991 年 53 巻 3 号 p. 515-519

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抄録

20歳女子の大腿部に生じた隆起性皮膚線維肉腫と, 26歳男子の顔面に生じた悪性線維性組織球腫を報告した。隆起性皮膚線維肉腫は光顕では腫瘍細胞間の線維成分, 膠原線維の増生が著しく, 電顕では細胞·核は細長く粗面小胞体(ER)の発達が著しい。これに対して悪性線維性組織球腫は光顕では細胞間の線維成分の増生は隆起性皮膚線維肉腫ほど顕著ではなく, 電顕では細胞はおおむね立方形でやや大型であった。

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© 1991 日本皮膚科学会西部支部
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