抄録
尋常性乾癬患者および正常人の皮膚および末梢血単球を培養し上清中のTNF-αの濃度をELISA法で測定し, 比較検討した。皮膚器官培養上清中にTNF-αは全く検出されなかった。正常人単球の培養上清中には非刺激の状態ですでにTNF-αが検出され, LPS刺激により増加傾向がみられた。これに対して患者由来の単球の場合, 非刺激の状態ではTNF-αは検出されず, LPS刺激によってはじめて正常人と同程度の量のTNF-αが検出された。これらの所見は尋常性乾癬患者の末梢血単球のTNF-α分泌がなんらかの機序で抑制されていることを示唆している。