西日本皮膚科
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症例
皮膚筋炎における光線過敏症およびそれと内臓悪性腫瘍の関連について
筒井 清広木村 悟村田 久仁男広根 孝衞
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1992 年 54 巻 3 号 p. 480-483

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抄録

光線過敏症を示し, 内臓悪性腫瘍を合併した皮膚筋炎の2例(66歳男性, 48歳男性)を報告した。さらに, 1979年から1990年までの間に金沢大学医学部附属病院皮膚科において観察された22例について光線過敏症と内臓悪性腫瘍合併の関連について検討した。光線過敏症は10例(45%)にみられ, そのうち5例(50%)に内臓悪性腫瘍の合併が認められた。また, 22例について主要な臨床症状および検査成績の各項目陽性群と陰性群における内臓悪性腫瘍の合併頻度を求め, χ2検定により比較した。その結果, 光線過敏症陽性群では同陰性群に比べて内臓悪性腫瘍の合併頻度が有意に高く, 四肢関節伸側の紅斑陽性群では同陰性群に比べて内臓悪性腫瘍の合併頻度が高い傾向が認められた。

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© 1992 日本皮膚科学会西部支部
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