聖マリアンナ医科大学医学部皮膚科学教室
1993 年 55 巻 3 号 p. 464-467
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15歳女子の右足底の尋常性疣贅と表皮嚢腫の合併例について報告した。酵素抗体法で被覆表皮および嚢腫壁の両者に, 好酸性封入体および空胞様構造を有する細胞の核に一致してhuman papillomavirus(以後HPVと略す)抗原が陽性に認められた。1986年以降足底疣贅を合併した足底表皮嚢腫にHPV抗原を認めた報告例をまとめ, 若干の統計的考察を加えた。自験例では, 尋常性疣贅の直下に表皮嚢腫を認めたことから, 長期の疣贅部への荷重が一因となって表皮嚢腫を形成したと考えた。
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