西日本皮膚科
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治療
褥瘡および難治性皮膚潰瘍に対するG-511軟膏の臨床効果
堀 嘉昭中山 樹一郎今山 修平桐生 美麿古賀 哲也安元 慎一郎占部 篤道
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1994 年 56 巻 3 号 p. 595-602

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抄録

G-511(プロスタグランディンE1·α-CD)軟膏の褥瘡, 難治性皮膚潰瘍に対する有効性と安全性を検討した。対象は褥瘡22例, 熱傷潰瘍4例, 血管障害性潰瘍4例, その他の潰瘍1例の計29例であり, 解析対象例は28例であった。有効率(有効以上)は全体で67.9%, 褥瘡では60.0%であった。投与期間中に副作用は発現せず, 安全率は100.0%であった。これらの結果からG-511軟膏は褥瘡, 難治性皮膚潰瘍の治療に有用な薬剤であると考えられた。

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© 1994 日本皮膚科学会西部支部
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