西日本皮膚科
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治療
皮膚科領域感染症に対するバナン®の臨床的検討
石川 博康今泉 孝橋本 功
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1994 年 56 巻 6 号 p. 1234-1240

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抄録

ニュータイプの経口セフェム系抗生剤であるバナン®(cefpodoxime proxetil, CPDX-PR)錠を各種皮膚科領域感染症117例に使用して臨床的有効性, 安全性および有用性を検討した。有効率は全疾患患者平均で94.9%であり, とくに, せつ, 感染性粉瘤では95.6%, 毛嚢炎では100%の有効率を認めた。副作用は1例にも認められず, 全疾患症例における有用性はやや有用以上が96.6%であった。したがって, バナン®錠は各種皮膚科領域感染症に対し, きわめて高い有用性を持つ抗生物質のひとつと考えられた。

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© 1994 日本皮膚科学会西部支部
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