西日本皮膚科
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治療
トスキサシン®錠の皮膚科領域感染症に対する治療効果
窪田 泰夫加藤 聖神部 隆之佐々木 由美子溝口 昌子
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1994 年 56 巻 6 号 p. 1230-1233

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抄録
経口ニューキノロン系抗菌剤であるトスキサシン®(tosufloxacin tosilate; トシル酸トスフロキサシン)を各種の皮膚科領域感染症患者22例に投与し, 有効性, 安全性ならびに有用性について検討を行った。その結果全症例において86.4%の有効率を示し, とくに毛嚢炎, 膿疱性ざ瘡, 膿痂疹性湿疹では100%の有効率であった。細菌学的にはS. aureusが起炎菌と考えられた6症例で全例に菌の消失が得られた。また副作用は1例も認められず, 有用以上の有用度は86.4%であった。以上の点よりトスキサシン®錠は各種の皮膚科領域感染症に対して, 有用性の高い抗菌剤のひとつであると言える。
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© 1994 日本皮膚科学会西部支部
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