西日本皮膚科
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症例
視神経炎より視力障害をきたしたOculoglandular Syndrome of Parinaud
—猫引っ掻き病皮疹より診断し得た1例—
井上 雄二小野 友道奥田 聡哉堀田 明弘
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ジャーナル 認証あり

1996 年 58 巻 3 号 p. 426-428

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抄録

視力障害を主訴に眼科を受診し, 病歴, 皮疹, 腋窩の皮下腫瘤より猫引っ掻き病に続発したoculoglandular syndrome of Parinaudと診断した14歳の女性を経験した。皮疹, 腋窩の皮下腫瘤は抗生剤投与にて速やかに軽快したが, 視神経炎を併発し視力低下を来したために副腎皮質ホルモンの全身投与を必要とした。左腋窩の皮下腫瘤からはWarthin-Starry銀染色にて多形桿菌を証明することはできなかった。

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© 1996 日本皮膚科学会西部支部
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