西日本皮膚科
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症例
会陰部に生じた尋常性狼瘡
森脇 由紀武藤 正彦清水 隆弘安井 宏夫古元 礼子麻上 千鳥田尻 雅夫
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1997 年 59 巻 1 号 p. 48-51

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抄録

73歳の女性。肺結核罹患2年後, 外因性の自家または他家接種感染した尋常性狼瘡(潰瘍型)の1例を報告した。会陰部に生じた単発性潰瘍は病理組織学的に乾酪壊死を伴う類上皮細胞肉芽腫であった。チールニルセン染色は陽性。初診時およびそれ以前の胸部X線像には全肺野, 特に下肺野に網状陰影から顆粒状陰影が認められたが肺結核病変の確認はできなかった。その他の臓器では結核病変は認められなかった。INAH, RFPの抗結核治療開始後2ヵ月半で会陰部潰瘍の消失および発熱症状, 会陰部疼痛は消退した。

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© 1997 日本皮膚科学会西部支部
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