西日本皮膚科
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治療
尋常性ざ瘡に対する新しい薬剤(アクアチム®クリーム)の臨床的効果と細菌学的検討
根本 治大河原 章月永 一郎加藤 直樹渡辺 邦友
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1997 年 59 巻 2 号 p. 288-292

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抄録

外用抗菌剤ナジフロキサシン(アクアチム®クリーム)の尋常性ざ瘡に対する臨床的効果と細菌学的検討を行った。臨床的に有効以上76.5%を示し, 副作用はそう痒感の2例(1.8%)で安全性は98.2%であった。有用性は有用以上が75.5%を示し, とくに30歳以上の有用性は95.5%であった。皮膚所見において炎症に対して顕著な効果を示した。細菌学的にはPropionibacterium acnesに対する最小発育阻止濃度MIC90は投与前後とも0.2μg/mlを示したが, 投与後においてMICが6.25μg/mlと感受性の低くなった株が2株検出された。

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© 1997 日本皮膚科学会西部支部
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