西日本皮膚科
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症例
Sjögren症候群を合併し難治性皮膚潰瘍を生じたAmyopathic Dermatomyositis
板倉 英潤安田 勝森本 健山本 政弘酒井 好古竹下 盛重
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2000 年 62 巻 1 号 p. 9-13

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抄録
Sjögren症候群を合併し,経過中に難治性皮膚潰瘍を生じた,筋症状のない皮膚筋炎(amyopathic dermatomyositis)の40歳の女性例を経験した。病理組織学的には,右第2指中手指節関節(MP関節)部伸側の紅斑はいわゆるリンパ球性血管炎の像を呈していた。経過中右第3指伸側の近位指節間関節(PIP関節)が露出し,伸筋腱が壊死に陥り,脱臼を呈した。皮膚潰瘍に対しては,メチルプレドニゾロンのミニパルス療法が効果的であった。悪性腫瘍や間質性肺炎の合併は認めなかった。発病後12ヵ月経過後も筋症状はみられない。
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© 2000 日本皮膚科学会西部支部
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