西日本皮膚科
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症例
糖尿病性浮腫性硬化症に合併した斑状アミロイドーシスの1例
雄山 瑞栄和泉 智子清島 真理子
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ジャーナル 認証あり

2000 年 62 巻 2 号 p. 186-188

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抄録

48歳,男性。10年前より糖尿病のためインスリン療法を受けている。数年前より項部に皮膚硬化が出現し,上背部に拡大した。初診時,同部位にそう痒のあるさざ波様の色素沈着を伴う硬化性局面を認めた。HE染色では真皮の著明な肥厚,膠原線維の膨化,線維間の間隙がみられた。真皮乳頭にはダイロン染色で赤橙色,コンゴレッド染色で淡紅色を呈するアミロイドの沈着が,また膠原線維間にはアルシアンブルー染色陽性の酸性ムコ多糖の沈着を認めた。以上より,本症例を糖尿病性浮腫性硬化症に合併した斑状アミロイドーシスと診断した。これらの疾患の合併の機序につき文献的考察を加えた。

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© 2000 日本皮膚科学会西部支部
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