九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
宮崎医科大学寄生虫学教室
天神占部皮膚科医院
2001 年 63 巻 5 号 p. 539-541
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50歳の男性。2000年4月中旬に右側腹部にそう痒,浸潤を伴う紅斑が出現,放置していた。その上方に新しい紅斑が出現したため,2000年5月31日当科にて紅斑の一部を生検。病理組織像において虫体の一部を認め,マンソン孤虫症が疑われた。2000年7月上旬,前回生検部の下方に皮下硬結が出現。切除したところ,内部に頭部を含む虫体を認め,マンソン孤虫症と診断した。また,患者血清を用いたELISA法にてマンソン裂頭条虫幼虫抗原に対する抗体の有無を検索したところ陽性を示した。
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