利根中央病院皮膚科
2002 年 64 巻 2 号 p. 154-156
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10歳男児。初診2ヵ月前より左下肢に皮疹が出現した。初診時,左下肢に浸潤のない暗紅褐色から暗紫紅色の斑が多発していた。組織学的には真皮上層の血管周囲に軽度の単核球浸潤と出血を認めた。慢性色素性紫斑の小児例,さらには片側性は稀である。自験例は慢性色素性紫斑の一型ともされるlichen aureusあるいはlichen purpuricusと類似した所見を呈していたが,臨床組織学的所見より鑑別し,広義の慢性色素性紫斑と考えた。
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