西日本皮膚科
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症例
Blastic NK Cell Lymphomaの1例
内野 ゆり島田 英彦福重 智子片平 充彦金蔵 拓郎神崎 保大坪 秀雄
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2002 年 64 巻 5 号 p. 574-577

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抄録
79歳,男性。2000年12月初め,顔面の皮疹に気付く。次第に拡大し,躯幹にも出現。2001年1月9日当科初診時,顔面,躯幹を中心に浸潤を触れる紅斑から紫斑を認め,数個の隆起した腫瘤も呈していた。1週間後の再診時には強い全身倦怠感,汎血球減少が出現しており,その後も急激な進行を認めた。皮膚の腫瘤からの生検で,病理組織学的に真皮,皮下脂肪織に芽球様のリンパ球の密な浸潤を認め,免疫組織学的にはCD4, CD56陽性,しかし, CD2, CD3, CD13, CD16, CD33, CD34, EBERは陰性であった。TCR遺伝子再構成は認めなかった。以上よりblastic NK cell lymphomaと診断した。
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© 2002 日本皮膚科学会西部支部
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