西日本皮膚科
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症例
陰核癌の1例
鈴木 康之三砂 範幸成澤 寛元木 清久
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2004 年 66 巻 4 号 p. 357-359

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抄録
76歳の女性。5年前より外陰部のそう痒に気付いたが放置していた。1年程前より外陰部のそう痒が増強するとともに糜爛を生じてきた。その後同部に増大する腫瘤を形成してきたため当科を受診した。陰核部に3.0 × 1.8 cmの腫瘤とともに両側鼠径部リンパ節腫大を認めた。腫瘍切除及び両鼠径部リンパ節摘出を行い, 病理学的には有棘細胞癌と左鼠径リンパ節転移であった。自験例では臨床および病理組織学的にも陰核原発であることが強く示唆された。1年後, 全身への転移のため死亡した。
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© 2004 日本皮膚科学会西部支部
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