山形市立病院済生館皮膚科
東北大学大学院医学系研究科内科病態学皮膚科学分野
2006 年 68 巻 3 号 p. 248-250
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38歳,男性。右踵骨骨折の手術後,骨折部直上の皮膚に生じた潰瘍に対して,フィブラスト®スプレーを使用した。しかし,潰瘍周囲に鱗屑を伴う紅斑が出現し,肉芽形成も停滞した。パッチテストを行ったところ,フィブラスト®スプレーの溶解液に含まれる塩化ベンザルコニウムに陽性であった。塩化ベンザルコニウムによる接触皮膚炎は稀ではなく,フィブラスト®スプレーを使用する際に接触皮膚炎に注意する必要があると思われる。
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