西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
症例
出生時より激しい皮膚症状を認めた新生児エリテマトーデスの1例
多良 明子大川 毅井上 卓也三砂 範幸成澤 寛藤田 一郎
著者情報
ジャーナル 認証あり

2011 年 73 巻 1 号 p. 19-22

詳細
抄録
生後1日,男児。出生時より顔面と前胸部に環状の紅斑が多発していた。母子ともに抗核抗体,抗SSA抗体・抗SS-B抗体が非常に高値であり,新生児エリテマトーデス(NLE)と診断した。先天性房室ブロックの合併はなかった。経過中,潰瘍化するほどの激しい皮膚症状を呈したが,生後3ヵ月頃より患児の自己抗体価は低下し始め,生後8ヵ月で紅斑は消退した。
著者関連情報
© 2011 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top