患者:23 歳,男性
主訴:陰茎に多発する小丘疹
既往歴:特記事項なし
薬剤歴:特記事項なし
家族歴:特記事項なし
生活歴:性風俗利用歴なし
現病歴:中学生の頃から陰茎に小さな多発する丘疹があることを自覚していたが,無症状のため放置していた。最近,整容的に気になるとともに,尖圭コンジローマではないかと不安になり,当院を受診した。
初診時現症:径 1 mm,無症候性で光沢ある小丘疹が,陰茎の冠状溝に沿って列序性に多発していた(図 1 a)。
検査:ダーモスコピーでは,淡紅色調もしくは白色調の小丘疹が敷石状に並び,小点状血管,コンマ状血管を認めた(図 1 b)。皮膚生検は患者の了承が得られず施行していない。
診断および経過:pearly penile papules(以下 PPP)と診断した。生理的変化なので治療不要である旨説明したところ,整容的観点から治療を希望されたため,液体窒素療法を開始した。