整形外科と災害外科
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上腕骨骨幹部骨折に対する横止め髄内釘法の検討
松永 和剛尾上 英俊木村 一雄山口 哲平井 伸幸信藤 真理白地 仁
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2006 年 55 巻 3 号 p. 385-388

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抄録

横止め髄内釘法で手術を行った上腕骨骨幹部骨折7骨折を調査した.性別は男性3骨折,女性4骨折,受傷時年齢は平均67歳(40~91歳)であった.骨折型はAO分類でA2:2骨折,A3:1骨折,B1:1骨折,B2:2骨折,B3:1骨折で,骨折部位は全て中1/3であった.経過観察期間は平均12ヵ月(4~18ヵ月)であった.その結果,骨癒合は6骨折で得られたが,1骨折は偽関節となった.術後肩痛などの症状を訴えたものはなく,橈骨神経麻痺などの合併症もなかった.これらの事より,高齢者に対する順行性横止め髄内釘法は有効な手術方法であると考えられた.

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© 2006 西日本整形・災害外科学会
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