整形外科と災害外科
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NexGen LPS-Flex型TKAの短期成績
村上 勝彦相谷 哲朗
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2007 年 56 巻 2 号 p. 162-164

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抄録
【目的】変形性膝関節症に対して,NexGen LPS Flex(以下LPS)を用いたTKAを施行し,その術後短期成績について検討した.【対象と方法】症例は2002年6月以降,LPSを用いてTKAを行った55例70膝(男性7例,女性48例),手術時平均年齢76.7歳(64~89歳),術後平均経過観察期間23.3ケ月(3~45ケ月)であった.これらの術前・術後の関節可動域,立位膝外側角(FTA),JOAスコア,インプラントの設置角(α・β・γ・δ),tilting angle,lateral shiftについて調査した.【結果】術前・術後の関節可動域は伸展-9.3°が-5.9°,屈曲117.9°が115.2°とほとんど不変であったが,JOAスコアは49.9点が73.2点と良好な改善を認めた.また,130°以上の深屈曲可能となったものは10膝であった.【考察】LPSを用いたTKAの術後短期成績は良好であった.
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© 2007 西日本整形・災害外科学会
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