整形外科と災害外科
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大腿骨頚部骨折に対する骨接合術
―予後不良例に対する検討―
成田 健野口 蒸治篠崎 俊郎下山 議七郎大川 孝浩永田 見生
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2007 年 56 巻 3 号 p. 470-475

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抄録

当院では大腿骨頚部骨折に対して骨接合術を施行し,術後に整形外科的な合併症を高率に認めたため,今回検討をおこなった.対象は33例で,年齢は平均72歳.手術はハンソンピンまたはCCHSを使用した.術後の合併症は21%で,再手術率は15%であった.共通点としては,転位型,骨頭下,高度の骨粗鬆症が挙げられた.患者背景,社会的要因などを十分に考慮した上で手術法を選択することが大切であると考えている.

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© 2007 西日本整形・災害外科学会
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