整形外科と災害外科
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趾節間外反母趾に対してDLMO法とAkin法を施行した1例
石井 聡大吉村 一朗金澤 和貴内藤 正俊
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2014 年 63 巻 2 号 p. 318-320

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抄録

Distal lineal metatarsal osteotomy(DLMO法)は簡便で低侵襲な手術方法として近年注目されている.一般的には趾節間外反母趾を有する例は適応外とされている.今回,趾節間外反母趾を伴った外反母趾に対してDLMO法と同時にAkin法を施行した1例を経験したので報告する.症例は63歳男性.左母趾MTP関節に発赤,腫脹を認めた.単純X線像にてHV角20°,趾節間外反母趾角16°,M12角14°であった.趾節間外反母趾に対してAkin法(20°骨切りしK-wire固定)施行した後にDLMO法を施行した.術翌日より装具装着下に踵歩行開始し,7週目でK-wireを抜去した.術後約7カ月の現在疼痛無く,HV角5°,趾節間外反母趾角-2°,M12角8°レクリエーションも可能であり経過良好である.今回Akin法と組み合わせることよりDLMO法が施行可能となり有益であった.

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© 2014 西日本整形・災害外科学会
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