整形外科と災害外科
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踵骨骨嚢腫の治療経験
中村 厚彦尾上 英俊森 俊廣田 高志大久保 昭史郎植木 貴之村岡 邦秀
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2014 年 63 巻 3 号 p. 660-663

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抄録

踵骨骨嚢腫3例の手術治療を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.症例は7歳男児が2名,12歳女児が1名であり3症例とも踵部痛で来院した.画像検査で踵骨骨嚢腫と診断した.運動時痛があり,嚢腫のサイズも大きかったため全例に病巣掻爬,人工骨移植(β-TCP)を行った.平均経過観察期間は23ヵ月(13-36ヵ月)であった.経過観察期間中,単純X線で嚢腫の再発は認めなかった.諸家の報告と同様に踵骨骨嚢腫に対する病巣掻爬,人工骨移植は有用な治療法と考えられた.

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© 2014 西日本整形・災害外科学会
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