整形外科と災害外科
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高度の脊柱後弯変形を伴う骨粗鬆症性椎体骨折に対するBKPの成績
嶋 勇一郎山下 彰久渡邊 哲也原田 岳橋川 和弘千住 隆博矢野 良平上原 慎平白澤 建藏
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2016 年 65 巻 3 号 p. 548-551

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抄録

【目的】高度の脊柱後弯変形を伴う骨粗鬆症性椎体骨折に対するBKP(Balloon Kyphoplasty)の治療成績を報告する.【対象と方法】70歳以上で術前SVA(Sagittal Vertical Axis)90mm以上である15例,平均年齢80.7歳に対しBKPを施行した.臨床的評価,X線的評価,術後合併症を調査し統計学的検討を加えた.【結果】平均手術時間44分で全身合併症は認めなかった.VAS(Visual Analogue Scale),JOABPEQ,局所後弯角は有意に改善したがSVAは不変であった.続発性椎体骨折を8例(53.3%)に認め,全て隣接椎体であった.【考察】高度の脊柱後弯変形を伴う骨粗鬆症性椎体骨折に対するBKPは,矢状面アライメントは矯正されず,術後の続発性骨折も多い.しかし低侵襲手術で除痛効果が得られる利点が欠点を上回る際には,考慮してもよい治療方法である.

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© 2016 西日本整形・災害外科学会
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