整形外科と災害外科
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高齢者の上腕骨遠位端骨折に対するA. L. P. S. Elbow Plateの使用経験
新見 龍士古市 格水田 和孝荒木 貴士前原 史朋志田 崇之小河 賢司
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2017 年 66 巻 3 号 p. 477-480

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抄録

当院における高齢者の上腕骨遠位端骨折に対するA. L. P. S.®(Advanced Locking Plate System)Elbow Plating System(ZIMMER BIOMET社)の術後短期成績を検討した.2015年2月以降に手術を行った80歳以上の症例で経過観察期間6ヶ月以上の4例(男性1例,女性3例)を対象とした.平均年齢は84.8歳,平均経過観察は10.0ヶ月,骨折型はAO分類A2が3例,A3が1例であった.全例とも観察期間中に骨癒合を確認した.最終観察時の肘関節平均可動域は屈曲125.0度,伸展-12.5度,JOA肘スコアは平均92.5点であった.4例全例で良好な成績が得られ,本プレートシステムは骨質不良な高齢者の本骨折に対し十分な内固定を行える有用なシステムと考えられた.

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© 2017 西日本整形・災害外科学会
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