整形外科と災害外科
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脛骨顆外反骨切り術後に偽関節となった2例
江良 允井上 拓馬横田 和明野口 智恵子矢部 嘉浩
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2017 年 66 巻 3 号 p. 513-516

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抄録

当院では変形性膝関節症における手術療法の一つとして脛骨顆外反骨切り術(以下TCVO)を行っている.今回TCVO術後に偽関節となった症例を2例経験したので報告する.【症例1】61歳男性.右変形性膝関節症に対して人工骨移植による右TCVO施行.術後経過中に骨切り部の硬化および人工骨の吸収を認め,術後8ヵ月で偽関節手術を行った.【症例2】68歳男性.左変形性膝関節症に対して人工骨移植による左TCVO施行.術後4ヵ月で骨切り部の硬化およびロッキングスクリューの折損を認め,偽関節手術を行った.【考察】TCVOは関節内の骨切り術であるためプレートの設置位置および骨切り部の固定力には十分に注意する必要がある.

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© 2017 西日本整形・災害外科学会
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