抗結核薬投与中に発症した偽膜性腸炎の4例

芥川 寛; 高田 興; 江頭 由太郎; 安達 岳似; 栗栖 義賢; 枝川 豪; 平田 一郎; 勝 健一; 芝山 雄老

doi:10.11405/nisshoshi.101.890

症例報告

抗結核薬投与中に発症した偽膜性腸炎の4例

芥川寛, 高田興, 江頭由太郎, 安達岳似, 栗栖義賢, 枝川豪, 平田一郎, 勝健一, 芝山雄老

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キーワード: 偽膜性腸炎, 抗結核薬, リファンピシン (RFP)

ジャーナルフリー

2004 年 101 巻 8 号 p. 890-894

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.101.890

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抄録

抗結核薬投与中に発症した偽膜性腸炎4例について検討した. 4例の性別は女性3例, 男性1例, 平均年齢は76歳, 基礎疾患は肺非定型抗酸菌症3例, 肺結核1例であった. 腸炎の症状は下痢4例, 腹痛2例, 発熱1例であった. rifampicin (RFP) が原因薬剤と考えられ, その平均投与期間は38.5日であった. RFPを含む抗結核薬投与に際しては偽膜性腸炎の発症を念頭に置くべきであると思われた.

責任著者(Corresponding author)

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